居心地の良さを科学する。ピグパーティが「DAAX Good Experience Design Award」を受賞

アバターSNSアプリ「ピグパーティ」が、拡張体験デザイン協会(DAAX)主催の「DAAX Good Experience Design Award 2026」を受賞しました。

「DAAX Good Experience Design Award」とは

「DAAX Good Experience Design Award」は、メタバースやXRを活用した製品・空間・サービス・情報などにおける新しい体験デザインの研究開発を行う開発者を奨励するとともに、その効果が検証・説明された優れた体験デザインを広く社会に紹介することを目的とした賞です。

近年、メタバースやバーチャル空間の利用が一般化する一方で、ユーザー間のコミュニケーションの質や安全性の確保が課題となっています。今回の受賞は、単なるビジュアルのかわいらしさだけではなく、その裏側に積み上げられた「学術的な裏付け」と「誠実な設計思想」が高く評価された結果でした。

“かわいい”だけでは終わらない評価の理由

特に評価されたのは、ピグパーティが研究者と連携しながら継続的に取り組んできた「仮想空間におけるコミュニケーション研究」でした。

2026年3月時点で、国際論文誌や国際会議で計20報の論文を発表するなど、その取り組みは国際的にも評価されています。なかでも特徴的なのは、バーチャル空間でユーザーが感じる「不安」を数値として捉え、その結果をもとに実際の機能改善につなげてきた点です。

さらに「交流のしやすさ」や「居心地の良さ」といった、これまで感覚的に語られてきた要素も、個人を特定しない形でデータを分析することで指標化。体験の質を客観的に捉え、改善できる仕組みを築いてきました。

こうした取り組みは、審査員からも「次世代の体験デザインを支える重要な知見」として高く評価されています。

「安心安全」をプロダクトの当たり前に

今回の受賞の背景には、事業と研究の連携があります。それぞれの立場から見た取り組みの意義について、事業責任者の前島 圭汰さんと研究を担う高野 雅典さんに伺いました。

事業責任者・前島 圭汰さん

「安心安全」は、ユーザーがこの場所を使い続けるための最大の理由です。高野さんの研究を単なるデータで終わらせず、10代の感性に響く表現へ「翻訳」して実装することで、数値化しづらい信頼を形にできました。10年後もピグが「もう一つの大切な現実」であり続けられるよう、研究と事業の密な連携を武器に、ルールだけでなくモラルも大切にされるコミュニティの土壌を育んでいきたいです。

グループIT推進本部  学際的情報科学センター 高野 雅典さん

研究者としての知見を直接サービスに還元できる環境に手応えを感じています。さまざまな分野の研究者と連携し、心理学など異分野の知見をオンラインコミュニティに適用するなど、アカデミアと現場の架け橋となる工夫を凝らしました。今後はAIも駆使し、1、2年以内には違反の取りこぼしがない運用を実現したい。誰もが自分らしく、安心して過ごせる仮想空間の未来を、データの力で一歩ずつ切り拓いていきます。

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ピグパーティはこれからも「居心地の良さ」を研究し続けることで、誰もが安心して自分らしく過ごせる新しいコミュニケーションのかたちを追求していきます。